■TOKAIホールディングス<3167>の業績動向

(4) 建築設備不動産事業
建築設備不動産事業の売上高は前年同期比16.3%減の4,641百万円、営業利益は同79.8%減の53百万円と減収減益に転じた。大型の設備工事や店舗の新築工事等が減少したことに加えて、土木工事等を展開する日産工業(株)の売上低迷が減収減益要因となった。

なお、2022年5月に岐阜県内で産業廃棄物(枝葉・小径木)等から木材チップを製造販売する(株)ウッドリサイクルを子会社化した。従業員は数名程度で当面の業績への影響は軽微だが、木材チップは木質バイオマス発電の燃料として用いられており今後も需要の拡大が見込めること、また、将来的にはグループ内でバイオマス発電事業を展開することも視野に入れており、同事業に今後リソースを投入する予定にしている。

(5) アクア事業
アクア事業の売上高は前年同期比3.2%減の1,860百万円、営業利益は同67.6%増の62百万円となった。第1四半期末の顧客件数は前年同期比2千件増の166千件と増加ペースは鈍化したものの、計画どおりの進捗となった。売上高は世帯当たり消費量の減少により減収となったが、顧客獲得コストを抑制したことが増益要因となった。

(6) その他・調整額
その他の売上高は前年同期比30.7%減の915百万円となった。内訳を見ると、介護事業は利用者数の増加により同13.4%増の359百万円となり、婚礼催事事業も婚礼・宴会需要の回復により同34.0%増の217百万円となった。一方で、造船事業が船舶修繕の隻数減少により、同78.4%減の125百万円と大きく落ち込んだ。内部調整額も含めた営業損失は1,494百万円となり、前年同期比で157百万円増加した。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)


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情報提供元: FISCO
記事名:「 TOKAI Research Memo(3):2023年3月期第1四半期累計業績は会社計画を上回る増収増益を達成(2)