不二精機<6400>は9日、2022年12月期第2四半期(22年1月-6月)連結決算を発表した。売上高が前年同期比1.2%減の37.42億円、営業利益が同31.3%減の2.58億円、経常利益が同31.6%減の2.72億円、親会社株主に帰属する四半期純利益が同55.0%減の1.65億円となった。

中期スロ−ガンとして「安心をお届けする不二精機グループ」を掲げ、品質管理体制の徹底強化によるグループ一体となった顧客満足の更なる追求を図り、精密金型のコア技術をもとに自動車及び二輪車などの成形事業分野への積極的な展開を行い、顧客への高付加価値製品の提供による安定受注の拡大に努めてきた。

当第2四半期連結累計期間の売上高においては、前年同期比で射出成形用精密金型及び成形システム事業、精密成形品その他事業の両事業の売上高が減少したことにより、減収となった。損益については、主に射出成形用精密金型及び成形システム事業の収益性が低下したことにより、営業利益は減益となった。なお、中国上海市で新型コロナウイルスの感染拡大防止を目的に実施されたロックダウンにより、同市の子会社(上海不二精机有限公司)が事業活動全般の停止を余儀なくされ、同期間中の固定費等を「新型コロナウイルス関連損失」として特別損失で計上している。ロックダウンの解除以降、工場の稼働率は徐々に回復し、現在は平常通りの操業となっている。

2022年12月期通期の連結業績予想については、売上高が前期比5.9%増の79.09億円、営業利益が同29.5%減の4.27億円、経常利益が同39.1%減の3.75億円、親会社株主に帰属する当期純利益が同40.7%減の3.00億円とする期初計画を据え置いている。


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情報提供元: FISCO
記事名:「 不二精機---2Q減収なるも、成形事業分野への積極的な展開を推進