SANKO MARKETING FOODS<2762>は15日、2022年6月期連結決算を発表した。売上高が24.10億円、営業損失が10.97億円、経常損失が3.05億円、親会社株主に帰属する当期純損失が4.39億円となった。2022年6月期は連結財務諸表の作成初年度であり、対前期増減率については記載していない。

同社グループは、顧客の価値観や行動様式、ニーズが大きく変化する転換期であると認識し、大胆な変革を行う絶好の機会であると捉え、2021年11月11日に公表した中期経営計画に基づき、以下のダイナミックな事業構造の転換に取り組んだ。

同社グループの強みであった首都圏駅前一等立地が弱みになっており、大型・空中階及び地下階の店舗を中心とする高固定費型店舗の大規模閉店を推し進めた。テレワークの定着や外出自粛等の影響から、顧客の消費行動の中心は都市部一極集中から郊外に分散されつつあり、この傾向は今後も続くものと想定される。「アカマル屋」「焼肉万里」は、郊外に位置する中小型店舗であり、コロナ禍においても、顧客から一定の支持を得ている。とりわけ「アカマル屋」は、投資効率の高いブランドであり、引き続きブランドの磨き上げを行い、慎重に商圏及び立地条件を見極めたうえで出店していくとしている。大きな固定投資を伴わない官公庁や温浴施設等を中心とする飲食施設の運営受託事業を拡大し、弁当等の中食事業や自社運営サイト「ひとま」他EC通販事業等の拡大に努めた。さらに、水産事業として沼津市のふるさと納税返礼品の商品開発を産地・生産者と協働で行い、ふるさと納税による地域ビジネス創出モデルを構築、2021年11月に子会社化したSANKO海商の水産仲卸・加工事業と沼津で行う水産事業の連携により商品の企画開発力を強化し、今後は産地との連携強化を目指していくとしている。

当年度の出店については、「アカマル屋」業態では2021年10月に門前仲町店(東京都江東区)、2022年4月に鮮魚店併設店舗(埼玉県さいたま市)、2022年5月に新小岩店(東京都葛飾区)、2022年6月に阿佐ヶ谷店(東京都杉並区)、新業態では2022年3月に「宮益坂下酒場」(東京都渋谷区)、運営受託事業では3店舗を出店した。また、香港における「東京チカラめし」の出店に関するライセンス契約に基づき2021年9月に2号店、同年12月に3号店を出店した。退店については、新型コロナウイルス感染症拡大による影響の変化を個店ごとに慎重に見極め、運営受託店5店舗を閉店した。また、フランチャイズ店2店舗が閉店した。これにより当年度末における店舗数は、直営店49店舗(うち運営受託店18店舗)、フランチャイズ店4店舗となった。

2023年6月期通期の連結業績予想については、売上高は前期比310.6%増の99.00億円、営業利益は0.32億円、経常利益は0.22億円、親会社株主に帰属する当期純利益は0.10億円を見込んでいる。


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情報提供元: FISCO
記事名:「 SANKO MARKETING FOODS---22年6月期売上高24.10億円、事業構造の転換に取り組む