■中長期の成長戦略と株主還元

1. 長期目標は売上高2,000億円超、営業利益200億円超
イチネンホールディングス<9619>は正式には中期経営計画等を公表していないものの、成長戦略として掲げている既存事業の規模の拡大、海外展開の強化、積極的なM&Aの展開により、今後も各事業部門をすべて伸ばしていく計画だ。定量的な長期目標としては売上高2,000億円超、営業利益200億円超を掲げている。足元の状況はウクライナ情勢等の影響により不透明であるが、現時点でこの目標は変えていない。

2. 株主還元にも前向き
同社は明確な配当方針等は発表していないが、「配当性向20~30%を目途に配当を行う」と述べている。年間配当については、2021年3月期は40円であったが、2022年3月期は好調な業績により46円の配当を実施した。さらに進行中の2023年3月期も46円配当を宣言している。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 寺島 昇)

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情報提供元: FISCO
記事名:「 イチネンHD Research Memo(6):2023年3月期も年間46円配当を予想、株主還元も積極的