<2158> FRONTEO 1074 -53
大幅に6日ぶり反落。NTT<9432>グループのNTT東日本と自然言語を用いたデジタルヘルスの展開に関する覚書を締結し、協業を開始したと正式に発表している。メンタルヘルス領域へのサービス提供を目指すほか、診断支援に加えて病気や不調の予防・早期発見につながる仕組みの推進に向けて協力関係を構築する。ただ、一部メディアの報道が先行して前日に大きく買われていたことから、発表後は利益確定売りに押されているようだ。

<3907> シリコンスタ 1150 +126
大幅に続伸。22年11月期第2四半期累計(21年12月-22年5月)の営業損益を0.86億円の黒字(前年同期実績2.31億円の赤字)と発表している。開発推進・支援事業でゲーム開発環境構築支援などエンターテインメント業界からの受注増があったほか、機械学習向け教師画像生成ソリューションなど産業界からの引き合いが増加し、黒字転換に寄与した。人材事業も堅調だった。通期予想は1.00億円の黒字(前期実績0.96億円の赤字)で据え置いている。

<4884> クリングル 769 +59
一時ストップ高。再生医療で共同研究している東京医科歯科大学が自家腸上皮オルガノイド移植による臨床研究の第1例目を実施したと発表している。難治性潰瘍性大腸炎の患者に対し、患者自身から採取した少量の組織から樹立した腸上皮幹細胞を含むオルガノイドを移植し、傷んだ腸の粘膜上皮の修復再生を目指している。オルガノイドは「ミニ臓器」とも呼ばれ、小さな臓器のような構造と機能を備えた細胞の集合体。

<4579> ラクオリア創薬 768 +18
大幅に6日続伸。連結子会社のテムリック(東京都新宿区)が見出したタミバロテン(レチノイン酸受容体作動薬)によるがん幹細胞の増殖抑制剤の用途特許で欧州特許庁から特許査定の連絡を受けたと発表している。テムリックと産業技術総合研究所の共同出願によるもの。タミバロテンは、急性骨髄性白血病、膵がん、乳がん、前立腺がんで抗腫瘍剤との併用により、がん幹細胞を含むがん細胞に対して効果を示すことが確認されているという。

<4425> Kudan 2204 +152
大幅に反発。中国で自動運転ソリューションを開発するビジネスパートナーのWhale Dynamicが、Kudan 3D-Lidar SLAM技術を統合した自律走行型配送車と関連するHDマップ作成用ツールセット製品の提供を開始したと発表している。Kudan SLAM技術は、正確なHDマップの作成と運行中の配送車の正確な位置情報の把握を可能にしているという。同製品は、中国の主要都市でのプロジェクトを既に受注している。

<4583> カイオム 176 +4
大幅に反発。ロート製薬<4527>とカイオム・バイオサイエンスの抗体作製技術ADLibシステムを用いて治療用抗体を作製する委受託契約を締結したと発表している。ロート製薬が治療標的とする抗原に対する抗体の取得や取得した抗体の親和性向上に伴い、対価を受領する。また、取得抗体についてロート製薬が商業化や開発段階に移行することを決定した場合、オプション権が行使されて実施許諾契約を締結することになるという。 <ST>
情報提供元: FISCO
記事名:「 新興市場銘柄ダイジェスト:クリングルは一時ストップ高、シリコンスタが大幅に続伸