a) 再生可能エネルギーへの取り組み 同社は長崎県五島市沖に設置された浮体式洋上風力発電設備「はえんかぜ」の浮体部にリング状のプレキャスト部材を提供している。洋上風力発電の方式は、海底に風車を固定する「着床式」と、洋上に浮かんだ浮体構造物を利用する「浮体式」に分けられる。現在、世界で運用されている洋上風力発電の99%以上が着床式と言われている。着床式のほとんどは水深50メートル以下の海域に設置されていることや、地震多発地帯で海底地形が複雑である日本では、設置場所ごとに個別設計が必要となる着床式が採用されることは難しいと見られる。弊社では、日本においてさらに再生可能エネルギーを増やすための国の資金援助や支援策等から、浮体式洋上風力発電設備は増えていくと見ており、同社のコンクリート製品の新たな需要先となることを期待している。
b) 環境製品への取り組み 日本政府によるカーボンニュートラル宣言以前より、同社では環境に配慮した脱炭素製品「e-CON(R)」を提供している。
c) 合弁会社コンフロンティア(株)の設立 2022年2月15日、同社とNJSは合弁会社コンフロンティアを設立した(出資割合:同社50%、NJS 50%)。「社会基盤の整備に参加し、豊かな人間環境づくりに貢献する」メーカーとしての同社と「水と環境のサービスを通じて、豊かで安全な社会を創造する」技術コンサルタントとしてのNJSの知見を融合し、つまりハードとソフトのハイブリッド型でインフラの課題解決に取り組んでいく考えである。