神戸物産<3038>は13日、2022年10月期第2四半期(21年11月-22年4月)連結決算を発表した。売上高が前年同期比12.3%増の1,981.61億円、営業利益が同2.4%増の147.33億円、経常利益が同7.8%増の163.80億円、親会社株主に帰属する四半期純利益が同8.9%増の110.37億円となった。

業務スーパー事業の売上高は前年同期比11.5%増の1,935.32億円となった。ナショナルブランド商品や国内グループ工場製造と自社直輸入によるプライベートブランド商品をベストプライスで販売する「業務スーパー」の出店状況は、出店34店舗、退店15店舗、純増19店舗の結果、総店舗数は969店舗となった。新規出店の内訳としては、直轄エリア26店舗、地方エリア8店舗となっている。出店に関しては九州地方を中心として全国的に新規出店があった。また、営業年数が長くなり老朽化してきた店舗の移転等を積極的にフランチャイズオーナーに勧めている。経営成績は、物価上昇による仕入れコストの増加があったが、価格戦略が功を奏したことや、「業務スーパー」の魅力であるプライベートブランド商品が多くのメディアで取り上げられ、業績の拡大が続いている。

外食・中食事業の売上高は前年同期比102.2%増の32.38億円となった。日本最大級の大型バイキングチェーンである「神戸クック・ワールドビュッフェ」の出店状況は、出店1店舗、退店7店舗、純減6店舗の結果、総店舗数が9店舗となった。焼肉専門店の「プレミアムカルビ」の出店状況は、出店3店舗、退店0店舗、純増3店舗の結果、総店舗数は13店舗となった。また、中食業態である「馳走菜(ちそうな)」の出店状況は、出店16店舗、退店0店舗、純増16店舗の結果、総店舗数は全国で65店舗となった。「神戸クック・ワールドビュッフェ」では、新型コロナウイルス感染症拡大防止のため一部の店舗で営業時間の短縮や臨時休業を実施した。一方、「プレミアムカルビ」については、店舗数の増加や焼肉人気により、新型コロナウイルス感染症の売上への悪影響は軽微となっている。また、「馳走菜(ちそうな)」は、順調に出店が進んでいることに加え、メディアでの露出増加等により認知度も向上し、好調に推移した。

エコ再生エネルギー事業の売上高は前年同期比12.4%増の13.88億円となった。新規発電所の稼働がなかったが、2021年5月に大阪府泉南郡岬町で1ヵ所の太陽光発電所が新規に稼働したため、前年同期比で太陽光発電所が1ヵ所増加している。現在稼働中の発電所と発電量は太陽光発電所が17ヵ所で約32.1MW、木質バイオマス発電所が1ヵ所で約6.2MWとなっている。

2022年10月期通期の連結業績予想については、売上高が前期比5.0%増の3,800.00億円、営業利益が同5.4%増の288.00億円、経常利益が同0.4%増の292.00億円、親会社株主に帰属する当期純利益が同1.1%増の198.00億円とする期初計画を据え置いている。


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情報提供元: FISCO
記事名:「 神戸物産---2Qも増収・増益、全セグメントの売上高が増加