1. 2022年3月期の業績概要 2022年3月期の連結業績は、売上高が前期比7.0%増の1,201百万円、営業損失が653百万円(前期は772百万円の損失)、経常損失が541百万円(同708百万円の損失)、親会社株主に帰属する当期純損失が544百万円(同652百万円の損失)となった。新型コロナウイルス新規感染者(以下、新規感染者)数が過去最多を更新するなど、前期と同様に新型コロナウイルス感染症拡大(以下、コロナ禍)の影響を受けたが、Go To トラベルキャンペーンの効果があった前期と比較し、増収・営業損失縮小で着地した。2021年12月に新規感染者数が著しく減少したことで旅行市場に顕著な回復が見られたものの、2022年1月以降にオミクロン株による感染が急拡大し、2月は新規感染者数が過去最多を更新したことから、国内旅行需要は再び大きく減退することとなった。このような状況のもとで同社は、旅行割引施策に関する情報の掲載など、新しい環境下における消費者のニーズへの対応を迅速に行ったほか、将来の旅行需要の回復を見据え、ユーザー利便性向上のための積極的なシステム開発など、100件以上の開発案件をリリースした。なお、費用についてはおおむね前期と同程度となった。