品川リフラクトリーズ<5351>は12日、2022年3月期連結決算を発表した。売上高が前期比10.8%増の1,107.84億円、営業利益が同38.7%増の101.07億円、経常利益が同30.4%増の107.16億円、親会社株主に帰属する当期純利益が同151.1%増の53.08億円となった。

耐火物及び関連製品事業の売上高は前期比10.8%増の849.01億円、セグメント利益は同40.8%増の94.51億円となった。粗鋼生産量増加に伴う耐火物販売数量の増加等があった。

エンジニアリング事業の売上高は前期比15.8%増の248.98億円、セグメント利益は同97.4%増の18.25億円となった。製鉄所構内工事の増加等があった。

不動産事業の売上高は前期比45.8%減の9.84億円、セグメント利益は同55.1%減の4.39億円となった。一部物件の賃貸契約が終了した。レジャー等事業としてスーパー銭湯の経営を行っていたが、2021年3月31日付で営業を終了したため、当連結会計年度よりセグメント名称を「不動産・レジャー等」から「不動産」に変更している。

2023年3月期通期の連結業績予想については、売上高が前期比11.0%増の1,230.00億円、経常利益が同7.3%増の115.00億円を見込んでいる。

また同日、品川リフラクトリーズは、サンゴバン社(フランス・パリ)との間で、サンゴバン社の有するブラジルにおける耐火物事業及び米国における耐摩耗性セラミックス事業に関して、サンゴバン社の100%子会社2社からそれぞれ譲受けることで合意し、5月12日に事業譲受に関する契約を締結したことを公表した。

同社は、海外ビジネスの強化・拡大を経営の重要方針としており、海外の現地パートナーとの連携深化 や M&A を通じた事業の強化・拡大を図っている。

ブラジル鉄鋼業界向けにあらゆる耐火物を生産し、リーディングサプライヤーとして強固な市場関係を構築しているブラジルの耐火物事業、及び高付加価値の耐摩耗性セラミックスを生産し、鉱業・鉱物処理、鉄鋼、アスファルト、エネルギーなど、さまざまなエンドマーケットに提供しているアメリカのセラミックス事業をグループに取り込むことにより、米州市場における更なる成長に向けた強力なプラットフォームになるものとしている。


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情報提供元: FISCO
記事名:「 品川リフラクトリーズ---22年3月期は2ケタ増収増益、耐火物及び関連製品事業が順調に推移