■今後の見通し

●2022年8月期、2023年2月期の業績予想
ザイマックス・リート投資法人<3488>では、2022年8月期の業績について、営業収益1,825百万円(前期比13.3%増)、営業利益1,086百万円(同14.7%増)、経常利益966百万円(同10.9%増)、当期純利益965百万円(同10.9%増)と、増収増益を予想する。新規取得の4物件(前期取得のバロー勝川店(商業施設)、当期取得のザイマックス札幌大通ビル(オフィス)、ザイマックス木場公園ビル(オフィス)、エルプレイス西葛西(住宅))の効果から、増収増益を見込むためだ。また、前期と同様に、ルネッサンス21千早の売却益の残りの50%分を計上するため、不動産等売却益の落ち込みはない。一方、2023年2月期は、営業収益1,597百万円(同12.5%減)、営業利益880百万円(同18.9%減)と、減収減益を予想する。前期まで計上したルネッサンス21千早の売却益の剥落に伴う反動減が主因である。

以上の業績予想に基づき、2022年3月1日実施の公募に伴う投資口数の増加に伴い、2022年8月期の分配金は3,867円/口(前期比29円減)、2023年2月期も3,091円/口(同776円減)を予想する。ただ、弊社では、同投資法人の期初の業績予想は、従来と同様に保守的な前提に立っていると見ている。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 国重 希)

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情報提供元: FISCO
記事名:「 ザイマックス Research Memo(4):2022年8月期、2023年2月期は、保守的な前提で予想