神戸物産<3038>は14日、2022年10月期第1四半期(21年11月-22年1月)連結決算を発表した。売上高が前年同期比13.8%増の968.09億円、営業利益が同5.9%増の74.46億円、経常利益が同8.7%増の76.29億円、親会社株主に帰属する四半期純利益が同11.4%増の51.21億円となった。

業務スーパー事業の売上高は前年同期比13.0%増の945.79億円となった。「業務スーパー」の出店状況は、出店19店舗、退店13店舗、純増6店舗の結果、総店舗数は956店舗となった。新規出店の内訳としては、直轄エリア14店舗、地方エリア5店舗となっている。出店に関しては九州地方を筆頭に全国各地で新規出店を進め、また、営業年数が長くなり老朽化してきた店舗の移転等を積極的にフランチャイズオーナーに勧めている。商品戦略については、コストパフォーマンスの高いナショナルブランド商品の提供に加え、自社グループ工場の設備増強や自社直輸入商品の充実等に注力した。多様化する消費者ニーズをとらえた商品が数々のマスメディアやSNSに取り上げられ、多くの顧客来店に繋がった。加えて、原材料価格の高騰等を受けた価格戦略も功を奏し、好調に事業が拡大している。

外食・中食事業の売上高は前年同期比112.2%増の15.92億円となった。「神戸クック・ワールドビュッフェ」の出店状況は、出店0店舗、退店7店舗、純減7店舗の結果、総店舗数が8店舗となった。「プレミアムカルビ」の出店状況は、出店2店舗、退店0店舗、純増2店舗の結果、総店舗数は12店舗となった。また、「馳走菜(ちそうな)」の出店状況は、出店8店舗、退店0店舗、純増8店舗の結果、総店舗数は全国で57店舗となった。「神戸クック・ワールドビュッフェ」では、新型コロナウイルス感染症拡大防止のため一部の店舗で営業時間の短縮や臨時休業を実施した。一方、「プレミアムカルビ」については、店舗数の増加や焼肉人気により、新型コロナウイルス感染症の売上への悪影響は軽微となっている。また、「馳走菜(ちそうな)」については、順調に出店が進んでいることに加え、マスメディアでの露出増加等により認知度も向上し、好調に推移した。

エコ再生エネルギー事業の売上高は前年同期比9.5%増の6.36億円となった。新規発電所の稼働はなかったが、2021年5月に大阪府泉南郡岬町で1ヵ所の太陽光発電所が新規に稼働したため、前年同期比で太陽光発電所が1ヵ所増加している。現在稼働中の発電所と発電量は太陽光発電所が17ヵ所で約32.1MW、木質バイオマス発電所が1ヵ所で約6.2MWとなっている。

2022年10月期通期の連結業績予想については、売上高が前期比5.0%増の3,800.00億円、営業利益が同5.4%増の288.00億円、経常利益が同0.4%増の292.00億円、親会社株主に帰属する当期純利益が同1.1%増の198.00億円とする期初計画を据え置いている。



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情報提供元: FISCO
記事名:「 神戸物産---1Qは2ケタ増収・増益、各セグメントが順調に推移