(2) マーケット別動向 a) 学習塾マーケット 2021年12月期末の導入校数は1,215(前期末比99増)、同ID数は22,494(同2,786減)、売上高は738百万円(前期比2.6%増)となった。コロナ禍の影響もあり、既存導入塾及び新規導入塾でのオンライン学習需要が拡大し、校舎数は増加した。一方で、独立開業市場は自粛要請で減速傾向となり、小規模の塾では廃業するところもあった。塾市場全体の生徒数は減少傾向にあることから、ID数は減少した。
b) 学校マーケット 2021年12月期末の導入校数は1,336(前期末比240増)、同ID数は404,558(同61,407増)、売上高は836百万円(前期比36.0%増)となった。ID数が順調に伸びたことに加え、提携先であるNEC<6701>のクラウド基盤を通して無償で提供していた「すららドリル」が2021年8月より6自治体で有償化されたこともあり、売上高は前期比で大幅増となった。
c) BtoCマーケット 2021年12月期末のID数は3,677(前期末比261増)、売上高は365百万円(前期比18.7%増)となった。コロナ禍による自宅学習需要の拡大と昨今社会問題として注目されつつある不登校生の自宅利用の増加により、新規申し込みが増加した。また、不登校・発達障がいの生徒にも対応した教材という同社独自のポジショニングを確立しつつあることも、増収に寄与したと言える。