はてな<3930>は2月28日、2022年7月期第2四半期(21年8月-22年1月)決算を発表した。売上高が15.20億円、営業利益が1.76億円、経常利益が1.79億円、四半期純利益が1.24億円となった。「収益認識に関する会計基準」(企業会計基準第29号 2020年3月31日)等を当第1四半期の期首から適用しており、2022年7月期第2四半期に係る各数値については、当該会計基準等を遡って適用した後の数値となっているため、対前年同四半期増減率は記載していない。しかしながら前期基準で増減率を算定すると売上高が前年同期比28.0%増、営業利益が同199.7%増、経常利益が同205.6%増、四半期純利益が同220.3%増となった。

コンテンツプラットフォームサービスについて、主力サービス「はてなブログ」の登録ユーザー数は順調に増加し、月間ユニークブラウザ数や、「はてなブログ」の個人向け有料プラン「はてなブログPro」などの課金売上についても、堅調に推移した。「はてなブログ」においては、使いやすい機能に絞ったうえで、戦略的な価格で「はてなブログ」を法人向けに提供する「はてなブログBusiness」が堅調に推移した。アフィリエイト広告について、前年同期においては、新型コロナウイルス感染症の拡大に伴う景気悪化懸念から、旅行業界など一部の業界における国内の広告出稿量が減少したが、当第2四半期累計期間においては、緩やかな回復基調にあるため、売上は底堅く推移した。

コンテンツマーケティングサービスについて、「はてなブログMedia」では、フルサービスを提供する「レギュラープラン」はもとより、「ライトプラン」という販売価格面での戦略的提示により、顧客のオウンドメディアの新規開設を推進したことや、「採用オウンドメディアプラン」として、自社で求める人材の獲得や、働き方改革に関する情報発信や社員インタビューなど、採用マーケティングの一環として、採用を成功に導くための機能と、素早く安価にオウンドメディアを立ち上げられるプランを訴求し、顧客サイドのオウンドメディアの導入障壁をさらに押し下げた結果、新規導入のメディア数が増加した。当第2四半期累計期間においては、デジタルトランスフォーメーション(DX)の浸透に加えて、顧客の広告予算の動向について、新型コロナウイルス感染症の発生初期段階において顕著であった、予算の縮減による広告需要の減少から、予算の確保による広告需要の増加へ、足元において緩やかに傾向変化が生じてきた。顧客の広告需要に対して、効果的にセールスアプローチすることができたことから、売上は好調に推移した。

テクノロジーソリューションサービスについて、マンガビューワ「GigaViewer for Web」は、当第2四半期累計期間においては、「サンデーうぇぶり」(サービス提供者は小学館)、「&Sofa(アンドソファ)」(サービス提供者は講談社)の2サービスに搭載され、合計13社、搭載累計16サービスとなった。2021年11月には、「GigaViewer for Apps」の提供を開始し、「コミックガルド+(プラス)」(サービス提供者はオーバーラップ・プラス)に採用された。ユーザー向けの各種機能に加え、サービス提供者のサービス運用コストの削減に貢献する管理機能の継続的な機能開発の提供により、売上は堅調に推移した。受託サービスにおいては、複数の受託開発案件で、成果物の納品及び検収が完了した。保守運用サービスでは、運用案件数の積上げにより、売上成長に繋がった。「Mackerel(マカレル)」については、効果的なプロモーション活動により、潜在顧客のサービス需要を把握し、アプローチした結果、売上は順調に成長した。

2022年7月期通期の業績予想については、売上高が30.69億円、営業利益が2.84億円、経常利益が2.84億円、当期純利益が1.96億円とする期初計画を据え置いている。


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情報提供元: FISCO
記事名:「 はてな---2Q売上高15.20億円、テクノロジーソリューションの売上高が好調に推移