オーハシテクニカ<7628>は9日、2022年3月期第3四半期(21年4月-12月)連結決算を発表した。売上高が前年同期比18.2%増の246.44億円、営業利益が同48.0%増の18.16億円、経常利益が同46.7%増の20.06億円、親会社株主に帰属する四半期純利益が同59.2%増の14.33億円となった。なお、「収益認識に関する会計基準」等の適用により、売上高及び売上原価がそれぞれ前年同期比0.9億円減少しているが、これによる各利益金額への影響はない。

日本の売上高は前年同期比17.7%増の135.26億円、セグメント利益は同77.0%増の10.82億円となった。半導体不足と東南アジアからの部品供給の停滞による生産調整の影響で乗用車メーカーの生産台数は減少に転ずるも、主要得意先である商用車メーカーの生産回復と新規受注品が寄与した。

米州の売上高は前年同期比15.4%増の50.46億円、セグメント利益は同2.5%減の2.25億円となった。世界的な半導体の供給不足や海上物流の停滞が主要得意先メーカーの生産に影響を与えているが、新型コロナウイルス感染症拡大による操業停止で急減した前年実績を上回る生産回復と新規受注品が寄与した。

中国の売上高は前年同期比16.8%増の35.74億円、セグメント利益は同18.4%増の4.65億円となった。世界的な半導体の供給不足により主要得意先メーカーの生産は減少に転ずるも、新規受注品が寄与した。

アセアンの売上高は前年同期比32.7%増の18.05億円、セグメント利益は同328.2%増の3.04億円となった。前年の新型コロナウイルス感染症拡大による主要得意先メーカーの生産落込みからの回復があった。

欧州の売上高は前年同期比22.1%増の6.91億円、セグメント損失は1.00億円(前年同期は0.74億円の損失)となった。主要得意先メーカーの生産回復と新規受注品の寄与により増収となったが、海上物流費用と原材料高騰による売上原価の上昇によりセグメント損失を計上した。

2022年3月期通期については、同日、連結業績予想の修正を発表した。売上高が前期比9.1%増(前回予想比9.7%減)の325.00億円、営業利益が同2.1%増(同20.4%減)の21.50億円、経常利益が同3.0%増(同19.0%減)の23.50億円、親会社株主に帰属する当期純利益が同7.1%増(同17.5%減)の16.50億円としている。


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情報提供元: FISCO
記事名:「 オーハシテクニカ---3Qは2ケタ増収増益、主力の日本が好調に推移