■業績動向

3. 財務状況と経営指標
インタースペース<2122>の2021年9月期末の総資産は前期末比1,041百万円増加の10,280百万円となった。主な増減要因を見ると、流動資産では現金及び預金が1,108百万円増加したほか、売掛金が107百万円増加した。また、固定資産では有形固定資産が57百万円減少した一方で、投資有価証券が79百万円増加した。

負債合計は前期末比709百万円増加の4,827百万円となった。流動負債で買掛金が509百万円、未払法人税等が190百万円それぞれ増加したことによる。また、純資産合計は同331百万円増加の5,452百万円となった。親会社株主に帰属する当期純利益427百万円の計上及び配当金の支出135百万円により利益剰余金が292百万円増加したほか、その他有価証券評価差額金が28百万円増加したことによる。

経営指標を見ると、自己資本比率が前期末の55.4%から53.0%に低下したものの、無借金経営で手元キャッシュも50億円以上に積み上がっており、財務の健全性は高いと判断される。また、収益性に関しては営業利益率、ROA、ROEともに若干ながらも前期比で上昇に転じている。同社では積み上がった手元キャッシュの使途について、M&A資金で活用していくほか株主還元にも充当していく意向を示している。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)


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情報提供元: FISCO
記事名:「 Iスペース Research Memo(5):財務内容は健全性を維持、積み上がった手元キャッシュは株主還元していく意向