ITサービス事業の売上高は前期比4.6%減の48.24億円、営業利益は同280.0%増の3.13億円となった。CAICAテクノロジーズにおいては、新規案件は新型コロナウイルスの影響によりやや停滞していたが顧客の新年度にあたる4月以降、復調傾向が続き、積極的に営業リソースを投下することで案件の獲得を図った。金融機関向けシステム開発は大型の案件は少ないものの概ね堅調に推移し、保険分野は一次受けの案件を中心に安定的に伸長した。非金融向けシステム開発分野は、コロナ禍においても顧客の事業拡大意欲が強く、新規案件の引合いが常時確保できている。暗号資産関連のシステム開発分野は、暗号資産交換所向けパッケージ「crypto base C」は引合いを獲得できていたが受注には至らなかった。一方、暗号資産交換所「Zaif」向けの案件は引合いが活発であり、受注が拡大している。「Zaif」は現在、各種マーケティング施策が進行中であり、これに伴う開発案件が増加している。また、次世代システムへの移行を進めており、複数の開発案件の受注が確定している。また、レジストアートが提供する、高額で資産性の高いアート作品等のコレクションに小口から参加できる会員権プラットフォーム「crowd ART」を開発するとともに、NFTの発行、流通が可能なNFTプラットフォームの販売を開始した。