神戸物産<3038>は14日、2021年10月期連結決算を発表した。売上高が前年同期比6.2%増の3,620.64億円、営業利益が同14.5%増の273.11億円、経常利益が同23.0%増の290.87億円、親会社株主に帰属する当期純利益が同30.2%増の195.92億円となった。

業務スーパー事業の売上高は前年同期比11.0%増の3,554.66億円となった。ナショナルブランド商品だけではなく自社グループ工場で製造する商品や自社直輸入商品等のプライベートブランド商品をベストプライスで販売する「業務スーパー」の出店状況は、出店77店舗、退店6店舗、純増71店舗の結果、総店舗数は950店舗となった。新規出店の内訳は、直轄エリア52店舗、地方エリア25店舗となっている。出店に関しては関東地方や九州地方を中心に新規出店を進めると同時に、営業年数が長くなり老朽化してきた店舗の移転等を積極的にフランチャイズオーナーに勧めている。商品戦略については、コストパフォーマンスの高いナショナルブランド商品の提供に加え、自社グループ工場の設備増強や自社直輸入商品の充実等に注力した。消費者の節約志向が根強い中、顧客ニーズをとらえたこれらの商品が多くの顧客の来店に繋がった。

外食・中食事業の売上高は前年同期比55.0%増の38.89億円となった。日本最大級の大型バイキングチェーンである「神戸クック・ワールドビュッフェ」の出店状況は、出店1店舗、退店3店舗、純減2店舗の結果、総店舗数が15店舗となった。焼肉オーダーバイキング「プレミアムカルビ」の出店状況は、出店7店舗、退店0店舗、純増7店舗の結果、総店舗数が10店舗となった。また、中食事業において、惣菜店「馳走菜」の出店状況は、出店24店舗、退店0店舗、純増24店舗の結果、総店舗数は49店舗となった。「神戸クック・ワールドビュッフェ」では、一部店舗で新型コロナウイルス感染症拡大防止のため、適宜営業時間の短縮や臨時休業を実施したことにより、売上高が前年実績を下回った。一方、「プレミアムカルビ」は、営業時間の短縮を行ったが、店舗数の増加や焼肉人気により順調に推移している。また、「馳走菜」については、「業務スーパー」の来店客数の増加や新型コロナウイルス感染症対策の実施が功を奏し、好調に推移した。

エコ再生エネルギー事業の売上高は前年同期比11.1%増の26.68億円となった。新たに大阪府で1ヵ所の太陽光発電所が5月から稼働している。そのため、稼働中の発電所と発電量は、太陽光発電所が17ヵ所で約32.1MW、木質バイオマス発電所が1ヵ所で約6.2MWとなっている。

2022年10月期通期の連結業績予想については、売上高が前年同期比5.0%増の3,800.00億円、営業利益が同5.4%増の288.00億円、経常利益が同0.4%増の292.00億円、親会社株主に帰属する当期純利益が同1.1%増の198.00億円を見込んでいる。


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情報提供元: FISCO
記事名:「 神戸物産---21年10月期は増収・2ケタ増益、主力の業務スーパーの出店が順調に増加