(3) 購入会員数とアクティブ率 購入会員数とアクティブ率についても、新規会員数が増加するなかで順調に推移している。「欲しいリスト登録数」や「入荷お知らせメール登録数」も順調に伸びており、それらのOne to Oneマーケティング施策もアクティブ率を高める要因になっているようだ。特に、One to OneマーケティングとAIMDの掛け合わせにより、「欲しいリスト」の登録商品値下がり時のプッシュ配信数が従来の約6倍となる毎月100万件まで増やすことが可能となり、取引機会の拡大に寄与している。
4. 2022年3月期上期の総括 以上から、2022年3月期上期を総括すると、増額修正後の予想をさらに上回る大幅な増収増益を実現した業績面はもちろん、これまでの戦略的な取り組みが着実に成果に結びついていることを確認できた点で多いに評価できる結果と言えよう。特に、これまでの一連のOne to Oneマーケティング施策や時計事業における戦略的な在庫投資などが奏功しているところは、マネジメントの着眼点や組織としての遂行能力の高さを示すものとして捉えることができる。また、後述する中期経営計画のなかで掲げられた売上総利益率の改善に向けた道筋についても、具体的な成果として実証することができた。