また、ここ最近はネットの個人データ保護を強化する動きが出ている点も追い風となる。Google、Apple等は外部の企業が個人ユーザーのネット閲覧履歴を把握する仕組みを制限する方針を打ち出しているためだ(3rd Party Cookieの取得制限)。この影響により、自社のWebサイトを訪問したユーザーに広告を表示させるときに、個人をトラッキングするようなターゲティング広告ができなくなるため、ネット広告の費用対効果は従来と比較して低下する可能性が高くなる。一方で、企業が個人データを取得する場(1st Party data)については規制がかからないため、オウンドメディアの重要性が増すことになる。こうした環境変化から、今後はECも含めてオウンドメディアの設計・構築や基幹システムとの連携に対する投資を拡充する企業が増加していくものと予想される。