エスプール<2471>は4日、2021年11月期第3四半期(20年12月-21年8月)連結決算を発表した。売上高が前年同期比18.1%増の180.31億円、営業利益が同23.9%増の19.32億円、経常利益が同25.0%増の19.46億円、親会社株主に帰属する四半期純利益が同22.1%増の12.67億円となった。領域の異なる事業を複数展開するポートフォリオ経営を推進してきたことにより、新型コロナウイルス感染症の影響を最小限に抑え、売上・利益ともに第3四半期累計期間における過去最高を更新した。

ビジネスソリューション事業の売上高は前年同期比31.8%増の53.44億円、営業利益は同35.3%増の13.87億円となった。当第3四半期累計期間について、障がい者雇用支援サービスは、2021年3月に法定雇用率が引き上げられたことで、企業の障がい者雇用に対する意識が一段と高まっており、営業活動は好調に推移した。ストック収入となる管理料が順調に増加したほか、農園運営に関する費用の抑制が進み増収増益を達成した。ロジスティクスアウトソーシングサービスについては、物流センターの業務改善効果が短期間で表れ、営業利益率も単月ベースでは平時の水準まで回復が進んだ。採用支援サービスは、2ケタの増収増益となったが、緊急事態宣言再発出の影響により飲食業の採用が大きく落ち込んでおり、足踏みが続く結果となった。環境経営支援サービスについては、環境情報開示のコンサルティング業務の納品が集中し、売上・利益ともに大きく伸ばし、当第3四半期終了時点で通期計画をほぼ達成した。

人材ソリューション事業の売上高は前年同期比13.0%増の127.30億円、営業利益は同11.6%増の14.89億円となった。主力のコールセンター業務は、主要顧客を中心にグループ型派遣が好調を維持した。当第3四半期は、通常案件に加えて新型コロナウイルス感染症対策に関連したスポット案件も増えており、売上増に大きく寄与した。一方、販売支援業務については、緊急事態宣言再発出の影響が非常に大きく、回復が遅れる結果となったが、コールセンター業務が大きく伸び、人材ソリューション事業全体では増収を達成した。地域別では、コールセンターのスポット案件が集中した東京や大阪など大都市エリアが好調に推移した。損益面では、派遣スタッフの継続率の向上により社会保険料などの売上原価が上昇したが、売上増による利益増に加え、効率的な支店運営に努めたことにより増益を達成した。

2021年11月期通期の連結業績予想については、売上高が前期比18.0%増の248.00億円、営業利益が同12.2%増の25.00億円、経常利益が同11.6%増の24.88億円、親会社株主に帰属する当期純利益が同3.5%増の16.35億円とする期初計画を据え置いている。


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情報提供元: FISCO
記事名:「 エスプール---3Qも2ケタ増収増益、売上・利益ともに第3四半期累計期間における過去最高を更新