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同システムは、凸版印刷<7911>のグループ会社であるトッパン・コスモを通じて2021年10月より販売開始する。
近年、コンクリート構造物などのインフラ老朽化、それに伴う検査業務の負担増加が課題となっている。コンクリート構造物の点検では、専門知識を持つ土木技術者が近接目視でひび割れを確認し点検データを作成することが一般的で、膨大な時間とコストがかかる。この課題を解決するために、錯視を誘発する画像処理によりひび割れを強調表示するシステム「VIS」と、画像の特徴を分類・解釈する「TFCアルゴリズム」の機能を組み合わせた同システムを開発した。
「VIS&TFC」は、これまで複数のソフトウエアで行っていた画像鮮鋭化処理をPC画面上で瞬時に行う事が可能。対象インフラを撮影した映像や画像に強調処理を施し、ひび割れの深さや表面のざらつきの度合を色分け表示し、技術者の目視判定を支援する。コンクリートのひび割れ等の異常の発見を、迅速かつ精度良く行う事が可能となり、ヒューマンエラーの低減にも繋がるとしている。
同社は、今後、現場の検査・点検業務を行う技術者の的確な判断や生産性向上を補助するツールとしての活用を目指していくとしている。
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