■成長戦略

電算システムホールディングス<4072>は、2023年12月期を最終年度とする3ヶ年計画と、2027年12月期までの長期的な経営方針について目標を定めている。

1. 3ヶ年計画
3ヶ年計画については、2023年12月期に売上高650億円とする目標を掲げた。その実現のためにこれまでの事業の2本柱である「情報サービス事業」と「収納代行サービス事業」に、新たな3つ目の柱となる「クラウドサービス事業」を加えて、3極事業体制へと発展させていく計画である。なお、2021年12月期はソフトウエアヘの成長投資が先行するため、ただちに利益増には至らない。また、2021年12月期までは「DSK後払い」は損失を計画している。

2. 長期的な経営方針
同社は「Challenge1000」を掲げ、2027年12月期に売上高1,000億円を目指すとしている。これまで培った情報処理に関するノウハウとIT技術をさらに深化させ、そこにサービスを組み合わせることで生まれる「新しい価値の創造」を、「情報サービス事業」「収納代行サービス事業」「クラウドサービス事業」の3つの事業を通じて実現していく。さらに新規ビジネス事業として、セキュリティサービス、ERP/HRサービス、公共・教育分野向けサービスに取り組んでいく方針としている。

(執筆:フィスコアナリスト 村瀬智一)


<EY>
情報提供元: FISCO
記事名:「 電算システムHD Research Memo(6):事業の3つ目の柱「クラウドサービス事業」を加え、3極事業体制を目指す