2021年11月期上期は受注が伸び悩んだ「UX302NC-R」については、下期には想定通りの受注が見込まれているようだ。また、昨今の半導体供給不足の問題が解消され、顧客サイドで設備投資が再開した際にも、大きな需要の盛り返しが期待できる。物流向けの受託開発案件についても追加での受注が決まるなど、下期に偏重する形で推移する予定としている。なお、開発中のエッジAI端末「NCXX AI BOX」についても順調に進展しており、現状では試作品の導入が進んでいるようだ。早期のリリースに向けて今後も注力する計画であり、将来的な収益拡大に貢献する材料の1つになる可能性が高いと弊社では見ている。
グループ全体で見れば、エッジAI端末「NCXX AI BOX」をチチカカ店舗で活用するなど、IoT関連事業での技術開発を他セグメントに横展開することで、セグメント間のシナジーも創造する計画だ。こうした取組を受け、今後はIoT関連事業での技術・製品開発の進展がグループ全体の収益に大きく貢献してくるだろう。