Jトラスト<8508>は12日、2021年12月期第2四半期(21年1月-6月)連結決算を発表した。営業収益が前年同期比3.3%増の223.40億円、営業利益が71.60億円(前年同期は10.40億円の損失)、税引前利益が75.65億円(同10.45億円の損失)、親会社の所有者に帰属する四半期利益が同780.2%増の38.94億円となった。

日本金融事業の営業収益は前年同期比1.7%増の46.40億円、セグメント利益は同8.6%増の24.30億円となった。債務保証残高の減少に伴い保証料収益が若干減少したものの、買取債権の回収が好調に推移し利息収益が増加した。

韓国及びモンゴル金融事業の営業収益は前年同期比10.0%増の94.24億円、セグメント利益は同61.5%増の21.89億円となった。営業貸付金の減少に伴い利息収益が減少したものの、貯蓄銀行業における利息収益や有価証券評価益が増加した。

東南アジア金融事業の営業収益は前年同期比2.4%減の77.52億円、セグメント損失は20.84億円(前年同期は28.94億円の損失)となった。銀行業における貸出金の増加に伴い利息収益が増加したものの、前期における営業貸付金の新規貸付抑制や保有有価証券の売却の影響から未だ十分に脱しきれず減収となった。

投資事業の営業収益は前年同期比15.2%減の4.27億円、セグメント利益は53.90億円(前年同期は8.22億円の損失)となった。シンガポールにおいてJトラストアジアが提起していた控訴裁判所における訴訟の勝訴判決の一部履行を受けたことにより大幅な増益となった。

その他の事業の営業収益は前年同期比10.7%増の3.61億円、セグメント損失は0.41億円(前年同期は2.74億円の損失)となった。Jトラストシステムにおいて、経費削減効果により販売費及び一般管理費が減少し、損失幅が縮小した。

2021年12月期通期については、営業収益が前期比5.0%減の421.01億円、営業利益が55.03億円、税引前利益が82.55億円、親会社の所有者に帰属する当期利益が20.00億円とする2021年5月13日に上方修正した連結業績予想を据え置いている。コロナ禍の状況やグループとして事業ポートフォリオの再編を進めていることを考慮して、業績予想は据え置かれた。
ただ、2Qにおける通期計画に対する営業利益の進捗率は130%となっている。また、会社側によれば、日本、韓国及びモンゴル、東南アジアの各金融事業では計画を上振れて推移しているほか、シンガポール判決に基づいて5月14日以降に回収した約12百万米ドルはこの通期計画に反映していない。



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情報提供元: FISCO
記事名:「 Jトラスト---2Qは増収増益、営業利益は通期計画に対し130%と計画を既に達成し、計画を上振れて推移