ジャパンベストレスキューシステム<2453>は6日、2021年9月期第3四半期(20年10月-21年6月)連結決算を発表した。売上高が前年同期比13.3%増の102.22億円、営業利益が同7.2%増の11.24億円、経常利益が同18.5%増の13.07億円、親会社株主に帰属する四半期純利益が同71.9%増の8.77億円となった。

駆けつけ事業の売上高は前年同期比6.8%減の10.12億円、営業損失は0.10億円(前年同期は0.17億円の利益)となった。他社サイトを中心にWeb集客が減少したことにより、減収となった。

会員事業の売上高は前年同期比15.9%増の52.29億円、営業利益は同8.7%増の12.62億円となった。主力会員サービスである「安心入居サポート」の販売が順調に拡大したことに加え、既存インフラを活用したスポット事業の受注も貢献し、住宅設備の延長保証サービス「安心修理サポート」についても販路拡大が奏功し会員数が増加したことにより、増収増益となった。

保険事業の売上高は前年同期比13.2%増の36.18億円、営業利益は同2.6%減の2.95億円となった。主力の家財保険「新すまいRoom保険」の契約件数の拡大が好調に推移した一方、将来の保険金支払いに備えて積み立てる責任準備金を繰り入れたことにより、増収減益となった。

リペア事業の売上高は前年同期比4.1%減の1.97億円、営業損失は0.54億円(前年同期は0.58億円の損失)となった。施工技術を生かした高単価案件の比率が向上し単価の上昇が進み、施工単価の低い案件の整理を進めた。

ライフテック事業の売上高は前年同期比262.2%増の1.76億円、営業損失は1.86億円(前年同期は1.15億円の損失)となった。2021年6月21日に9月末での撤退を発表した新電力事業においては、今冬に発生した市場電力の調達価格高騰の影響を挽回するまでには至らなかった。

なお、当第3四半期累計期間における作業件数はガラス関連サービス2千件、水まわり関連サービス17千件、カギの交換関連サービス22千件となった。会員事業における有効会員数は2,657千人、保険事業における被保険者数は585千人となっている。

2021年9月期通期の連結業績予想については、売上高が前期比20.3%増の145.00億円、営業利益が同20.6%増の16.50億円、経常利益が同5.5%減の17.00億円、親会社株主に帰属する当期純利益が同10.3%増の11.00億円とする期初計画を据え置いている。


<ST>
情報提供元: FISCO
記事名:「 ジャパンベストレスキューシステム---3Qは増収増益、会員事業が順調に推移