神戸物産<3038>は11日、2021年10月期第2四半期(20年11月-21年4月)連結決算を発表した。売上高が前年同期比0.2%増の1,764.37億円、営業利益が同16.1%増の143.87億円、経常利益が同21.9%増の151.90億円、親会社株主に帰属する四半期純利益が同34.3%増の101.33億円となった。

業務スーパー事業の売上高は前年同期比10.2%増の1,735.96億円となった。ナショナルブランド商品だけではなく国内グループ工場製造や自社直輸入によるプライベートブランド商品をベストプライスで販売する「業務スーパー」の出店状況は、出店45店舗、退店2店舗、純増43店舗の結果、総店舗数は922店舗となった。新規出店の内訳は、直轄エリア31店舗、地方エリア14店舗である。関東地方や九州地方を中心に新規出店を進めており、また、営業年数が長くなり老朽化してきた店舗の移転などを積極的にフランチャイズオーナーに勧めている。業務スーパーの魅力であるプライベートブランド商品が多くのメディアで取り上げられ、業務スーパーの認知度の向上や新規顧客の獲得に繋がっている。また、コロナ禍における内食需要の高まりも集客に影響した。

外食・中食事業の売上高は前年同期比9.5%増の16.01億円となった。日本最大級の大型バイキングチェーンである「神戸クック・ワールドビュッフェ」の出店状況は、出店0店舗、退店3店舗、純減3店舗の結果、総店舗数が14店舗となった。厳選したお肉を提供する焼肉専門店の「プレミアムカルビ」の出店状況は、出店3店舗、退店0店舗、純増3店舗の結果、総店舗数は6店舗となった。また、安全・安心・価格にこだわった中食業態である「馳走菜(ちそうな)」の出店状況は、出店12店舗、退店0店舗、純増12店舗の結果、総店舗数は全国で37店舗となった。神戸クック・ワールドビュッフェでは、一部店舗で新型コロナウイルス感染症拡大防止のため2021年1月上旬より営業時間の短縮や臨時休業を実施した。それにより、売上高が前年実績を下回った。一方、プレミアムカルビは、営業時間の短縮を行ったものの、店舗数の増加や焼肉人気により順調に推移している。また、馳走菜は、業務スーパーの来店客数の増加や新型コロナウイルス感染症対策の実施が功を奏し、好調に推移した。

エコ再生エネルギー事業の売上高は前年同期比3.5%増の12.34億円となった。新規発電所の稼働はなかった。稼働している発電所と発電量は、前連結会計年度末と同じく太陽光発電所が16か所で約22.0MW、木質バイオマス発電所が1か所で約6.2MWとなっている。

2021年10月期通期については、同日、連結業績予想の上方修正を発表した。売上高が前期比5.0%増(前回予想比5.0%増)の3,580.00億円、営業利益が同23.3%増(同18.5%増)の294.00億円、経常利益が同26.9%増(同21.0%増)の300.00億円、親会社株主に帰属する当期純利益が同32.9%増(同25.0%増)の200.00億円としている。


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情報提供元: FISCO
記事名:「 神戸物産---2Qは増収・2ケタ増益、通期業績予想の上方修正を発表