■事業概要

1. サービス概要
タメニー<6181>はM&Aも活用して事業領域を拡大し、婚活領域(結婚相談所及び婚活パーティーの企画・運営)、カジュアルウエディング領域(カジュアル挙式披露宴及び結婚式二次会のプロデュース、フォトウエディング運営、成婚後サービス)を主力として、周辺領域のテック領域(婚活事業者間会員相互紹介プラットフォーム運営、オンライン婚活サービスの企画開発・運営、企業向け婚活支援システム)、ライフスタイル領域(保険代理店・住宅情報サービスなど)、法人領域(地方自治体向け婚活支援、企業向けイベントプロデュース)も事業拡大している。各領域の事業・サービス内容は以下のとおりである。

報告セグメント区分は、婚活事業(結婚相談所及び婚活パーティーの企画・運営、オンライン婚活サービスの企画開発・運営、婚活事業者間会員相互紹介プラットフォーム運営など)、カジュアルウエディング事業(カジュアル挙式披露宴、フォトウエディング、結婚式二次会のプロデュース、ブライダルジュエリー・保険の販売や住宅情報サービス提供など)、その他事業(地方自治体向け婚活支援、企業向けイベントプロデュース、映像制作、ブライダルジュエリーや保険の販売、新規事業など)としている。

2021年3月期のセグメント別(調整前)売上高構成比は婚活事業63.2%、カジュアルウエディング事業30.6%、その他事業6.2%だった。なおカジュアルウエディング事業の構成比は、2019年4月にカジュアルウエディング大手のメイションをグループ化(2020年10月に吸収合併)したため、2020年3月期に上昇したが、2021年3月期は特にカジュアルウエディング事業がコロナ禍の影響を大きく受けたため構成比が低下した。

2. 婚活領域
婚活領域の主要サービスは、会員制の結婚相談所「パートナーエージェント」運営、及びエントリーサービスとしての婚活パーティー「OTOCON」運営である。また2020年11月には、ワンランク上の婚活パーティー「パートナーエージェントパーティー(PAP)」を開始した。2021年3月にはDX婚活として、成婚率NO.1のサービス品質はそのままに、より効率的・リーズナブルな婚活を実現するオンライン結婚相談所「パートナーエージェントONLINE」を開始した。

結婚相談所「パートナーエージェント」は、主に1年以内を目途に結婚相手を見つけたい会員に対して、高いスキルを持った専任の成婚コンシェルジュサービスと独自のマッチングシステムで活動をサポートする。会員の平均在籍期間は約18ヶ月、1人当たり平均費用(登録料、月会費、オプション料、成婚料など)は約37万円となっている。成婚コンシェルジュによるマルチサポートで、業界首位の成婚率(成婚率=年間成婚退会者数/年間平均在籍会員数×100、(株)ビッグツリーテクノロジー&コンサルティングの2020年4月調べ)を特徴としている。成婚率は2021年3月期にコロナ禍の影響で一時的に低下したが、この特殊要因を除けばおおむね27%~28%で推移している。

婚活パーティー「OTOCON」は、本気で結婚したい男女が安心して気軽に参加できる業界最安水準・均一価格の婚活パーティーとして2013年6月に開始した。結婚相談所「パートナーエージェント」へのエントリーサービスとも位置付けて、全国の自社会場を中心に開催している。参加者数及び開催数は2019年3月期まで順調に増加したが、2020年3月期から運営最適化とサービス品質向上を目的として戦略的に開催数を減らしている。さらに2021年3月期には、コロナ禍によるイベント中止・自粛も影響して大幅に減少した。今後は、業界最安水準・均一価格の婚活パーティー「OTOCON」以外に、ワンランク上の婚活パーティー「パートナーエージェントパーティー(PAP)」の展開加速を図る方針だ。

なお会員向け新規オプションサービスとして2020年6月に、トータルコーディネートで会員の魅力を最大限に引き出す婚活用スタイリングサービス「パートナーエージェントコーディネート(PAC)」を開始した。サービス開始から6ヶ月でPAC利用者の成婚率が1.4倍に上昇するという成果が得られたため、2021年1月から全国展開を開始した。2020年6月~2021年3月の販売件数は約900件(平均単価6.5万円)に達している。また2021年3月には、多様化する婚活ニーズに対応して、会員のプロフィールを動画で伝えるオプションサービス「ビデオプロフィール」も開始した。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 水田雅展)


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情報提供元: FISCO
記事名:「 タメニー Research Memo(3):婚活・カジュアルウエディング領域を主力として、周辺領域にも事業展開(1)