(2) 各事業の進捗 a) メガソーラー 稼働済みのプロジェクト7件(合計18.3MW)を売却(一部売却を含む)したことにより、2021年3月期末のプロジェクト数は16件(18発電所)で合計70.5MWとなった。そのうち、売電中のプロジェクトは10件(12発電所)で合計37.9MWとなっている。
b) メガソーラー以外の再生可能エネルギー 木質バイオマス発電1件(2.0MW/売電中)、バイオガス発電3件※(合計1.13MW/売電中)、風力発電1件(最大25.2MW/建設・企画中)の合計5件となっている。そのうち、2021年3月に売電を開始した羽村バイオガス発電所(1.1MW)については、食品廃棄物からバイオガスを生成して、発電に再利用する食品リサイクル事業を営む(株)西東京リサイクルセンターがオペレーションを手掛けている。近年では、フードロスの削減が進められているが、食品廃棄物を完全にゼロにすることは現時点で困難であることから、廃棄物をそのまま処分するのではなく、再生可能エネルギーとしてリサイクルするこの事業は、持続可能な社会の発展に大きく寄与するものとして注目されている。
※そのうち1件は、バイオガス発電所のオペレーターに対する投資。
c) スマートアグリ(植物工場) 篠山工場(レタス)については、大手コンビニエンスストア向けの販路開拓に成功。無農薬で栽培したサラダ用のレタス販売に加え、コロナ禍により拡大した中食需要も獲得し、黒字化に道筋をつけることができた。また、2021年3月にはレタス2号工場の建設にも着手している。一方、戦略投資先のMD-Farm(エムディーファーム)(株)が手掛ける工場栽培のイチゴ※については、販売候補先の開拓に取り組んだものの、実現には至らなかった。