■株主還元

日本BS放送<9414>は株主への適正な利益配分を経営の重要な課題の1つと位置付けており、配当をもって還元することを基本としている。BSデジタル放送事業者としての高い公共性に鑑み、永続的かつ健全な経営の維持と内部留保の充実に努めながら、長期にわたって安定した利益配当を継続的に実施することを目指している。

年1回の期末配当を行うことを基本としており、2020年8月期の1株当たり配当金は、期初の配当予想どおり前期と同額の20円の配当を行った。2021年8月期についても1株当たり20円配当を予想しており、長期にわたる安定的な配当の継続を目指すという基本方針に沿った配当計画と評価できるだろう。なお2021年8月期の予想配当性向は34.2%となる。

また同社は株主優待制度も設けており、毎年8月末日、2月末日を基準日として、年2回実施している。内容は、1単元(100株)以上保有の株主を対象に、ビックカメラグループ(コジマ、ソフマップ、ビックアウトレット、ビック酒販)全店で利用できる「ビックカメラ商品券(1,000円券)」1枚を贈呈するというものだ。また、長期保有株主優待制度として、基準日の株主名簿に連続3回以上同一株主番号で記載された株主に対しては、「ビックカメラ商品券(1,000円券)」1枚を追加で贈呈するとしている。長期保有株主優待制度によって安定株主の増加に寄与することになる。

(執筆:フィスコアナリスト 村瀬智一)


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情報提供元: FISCO
記事名:「 BS11 Research Memo(7):2020年8月期の1株当たり配当金は、前期同額の20円