ファンペップ<4881>は1日、機能性ペプチド「SR-0379」の皮膚潰瘍患者を対象とする日本での第III相臨床試験の治験計画届を独立行政法人医薬品医療機器総合機構(PMDA)に提出したことを発表した。

本試験では、皮膚潰瘍患者様(褥瘡、糖尿病性潰瘍及び下腿潰瘍等)を対象にSR-0379の有効性及び安全性を検証する計画であり、今後、PMDAの所定の調査が終了次第、臨床試験を開始する予定。

SR-0379は、20個のアミノ酸からなる機能性ペプチドの開発化合物。血管新生や肉芽形成促進を主たる作用とし、抗菌活性を併せ持っていることが特徴。また、今後拡大が予想される在宅医療でも使用しやすい簡便な投与方法(常温保存可能なスプレー剤)であるため、幅広い患者の治療への貢献が期待される。

SR-0379は、大阪大学大学院医学系研究科の研究グループの研究成果に基づき創生されたアカデミア発の創薬シーズであり、複数のアカデミア主導の医師主導治験、更に企業治験による産学連携によって開発が進み、現在、同社と塩野義製薬との共同開発により開発を進めている。

同社は、第III相臨床試験開始時に提携先の塩野義製薬から受取るマイルストーンを収益計上する予定。


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情報提供元: FISCO
記事名:「 ファンペップ---機能性ペプチド「SR-0379」の第III相臨床試験の治験計画届提出