(1) インソーシング・派遣事業 インソーシング・派遣事業は、従来製造業向けを中心に事業を拡大してきたが、2018年にFUN to FUNを子会社化したことで、小売業やサービス業(外食・宿泊・物流等)向けに事業領域を拡大している。請負比率は平山が5割強、FUN to FUNが約4割(小売業向け)となっている。製造請負では、平山に所属する現場改善コンサルタント※と連携して生産性向上やコスト削減の取り組みを進めるなど、他社にはないサービスを提供することで差別化を図り顧客開拓を進めている。
直近5期間の顧客業種別売上構成比を見ると、2019年6月期よりFUN to FUNをグループ化したことにより、食品の売上構成比が上昇し、2020年6月期には26%と最も高くなったほか、小売・サービスが新たに加わり6%を占めている。従来、最も高かった医療機器・医薬品については2016年6月期の49%から2020年6月期には25%まで低下している。そのほか、自動車部品が15%、オフィス用品が7%、住宅設備が4%、物流が1%となっている。2020年6月期のインソーシング・派遣事業の売上高184億円のうち、FUN to FUNの売上高は52億円(業種別では食品34億円、小売10億円、物流1億円、その他5億円)を占めている。