なお、特別利益として絵本ナビの株式売却益418百万円を計上した。世界最大級の金融コングロマリットの一つであるSIG(Susquehanna International Group)※から絵本ナビに対する資本参加の申し出があり、今後の絵本ナビの企業価値向上につながるものと判断して一部保有株を売却することにした。絵本ナビはSIGの出資先企業との協業による新たなオンライン教育事業の展開を図っていくことになり、同社も筆頭株主として子育て関連市場に対する事業展開をともに進めていく方針となっている。同社は2015年に絵本ナビの株式を342百万円で取得し子会社化したが、その当時の企業価値は約7億円の評価であった(2020年6月期末の絵本ナビの純資産は42百万円)。今般、SIGではその価値を約20億円で評価し、株式を取得したことになる。海外から見れば、日本で幼児向け絵本コンテンツを豊富に持つECメディアの潜在ポテンシャルは高く映ったようだ。