■株主還元策

新日本製薬<4931>は、将来の事業展開のための投資と健全な財務体質を維持するために必要な内部留保を確保したうえで、継続的かつ安定的に業績に応じた利益配分を行うことを基本方針としている。2020年5月には、配当性向を20%ベースから30%をベースに引き上げた。これに伴い、2020年9月期の期末配当(年間配当金)は、1株当たり19.0円の期初予想から28.0円に増額修正し、さらに2.0円増額して年30.0円となった。2021年9月期配当は32.5円を計画しており、現在の計画段階での配当性向は30.3%である。

株主優待制度については2020年5月に内容を拡充している。保有株式数100~300株未満では、保有期間6ヶ月未満で「モイスチャージェル75g4,000円相当」、6ヶ月以上で「モイスチャージェル75g、朝イチスッキリ!青汁サラダプラス合計で7,500円相当」となる。保有株式数300株以上では、保有期間6ヶ月未満で「モイスチャージェル75g、朝イチスッキリ!青汁サラダプラス、トリートメントシャンプー、同社商品買物優待券(5,000円分)合計で15,000円相当」、6ヶ月以上保有で「モイスチャージェル75g、朝イチスッキリ!青汁サラダプラス、SPナイトクリーム(季節限定商品)、同社商品買物優待券(5,000円分)合計で27,000円相当」となる。

また、継続保有期間6ヶ月以上の条件については、基準日である毎年9月30日とその6ヶ月前の3月31日の同社株主名簿に同一株主番号で連続して記録され、かつ同期間の保有株式数が継続して所定の株式数以上であることとしている。

(執筆:フィスコアナリスト 村瀬智一)


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情報提供元: FISCO
記事名:「 新日本製薬 Research Memo(9):2020年9月期の年間配当は2度の増額修正で30.0円配当