泉州電業<9824>は4日、2021年10月期第1四半期(20年11月-21年1月)連結決算を発表した。売上高が前年同期比1.3%増の203.53億円、営業利益が同12.0%減の7.20億円、経常利益が同7.0%減の8.19億円、親会社株主に帰属する四半期純利益が同10.9%減の5.49億円となった。

同社グループの係わる電線業界は、電線の主材料である銅の価格が、1トン当たり期中平均831千円と前年同期平均697千円に比べ19.2%上昇した(銅価格の推移、1トン当たり期初750千円、安値750千円(2020年11月)、高値890千円(2021年1月)、第1四半期末870千円)。また、建設・電販向けの出荷量は、前年同期に比べ減少基調で推移した。

このような情勢のもとで同社グループは、提案型営業の推進、配送体制の強化、新規得意先の開拓及び既存得意先の深耕、新商品の拡販など積極的な営業展開を図った。その結果、当第1四半期の業績は、銅価格の上昇による販売価格の増加要因があったが、民間設備投資向け電線の需要の減少により、増収減益となった。

2021年10月期通期の連結業績予想については、売上高が前期比10.5%増の821.00億円、営業利益が同5.6%増の33.00億円、経常利益が同5.0%増の35.50億円、親会社株主に帰属する当期純利益が同2.1%増の24.00億円とする期初計画を据え置いている。


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情報提供元: FISCO
記事名:「 泉州電業---1Q増収、提案型営業の推進・配送体制の強化・新商品の拡販などに注力