物流・交通業界では、飲酒に関する規制が強化されており、2019年には鉄軌道運転士に対するアルコール検知器による酒気帯びの確認が義務化されている。 東京都交通局では、以前より酒気帯びの確認を実施していた。同局では更なる安全性向上のため、アルコール検知器に求める性能として、精密な濃度測定が可能であり、精度の高い測定方式を用いていることのほか、通信不良や停電等の影響を避けるため検査実施時に通信機器を使用しないもの、本人確認のための静止画撮影ができるもの、測定時間および測定値が確認・保存できるもの、以上の条件を新たに設けた。これらの条件を満たす機器として、今回同社製の呼気アルコール検知器「ALC Face ST-2000」が採用されたという。採用された機器は、都営地下鉄の各駅に全103台が配備され、順次運用が開始される見込み。