試験内容は高容量のアンジオテンシンII受容体拮抗薬による血圧のコントロールが必要な高血圧患者を対象とした偽薬(プラセボ)二重盲検比較試験で、安全性、免疫原性および有効性の評価を目的とした試験。症例数は24例。観察期間は12ヶ月。 高血圧 DNA ワクチンは、血圧上昇作用を持つ体内物質である「アンジオテンシンII」に対する抗体(免疫作用により標的の物質に結合する分子)を体内で作り出し、その働きを抑えることで高血圧を治療することを目的に開発を進めている。 現在、高血圧の治療においては多くの経口医薬品が使用されているが、これらの薬は毎日忘れずに服用する必要があるのに対し、注射剤であるDNAワクチンは一度の投与で長期間にわたって効果が持続することが期待されていることから、特に服用の難しい高齢者を中心に患者の利便性は大幅に向上するとしている。