<9610> ウィルソンLW 377 -80
ストップ安。東証が30日から信用取引に関する規制措置を強化したことが嫌気されている。新規の売付及び買付に係る委託保証金率が50%以上(うち現金20%以上)となった。日証金も増担保金徴収措置として貸借担保金率を50%(うち現金20%以上)としている。ウィルソンラーニングワールドワイド株は前日に年初来高値(457円)を付けており、買い一服感からの利益確定売りも出ているようだ。

<6400> 不二精機 1243 +75
大幅に4日続伸。東証が30日から信用取引規制を解除し、買い材料視されている。前日まで信用取引による新規の売付及び買付に係る委託保証金率を70%以上(うち現金40%以上)とする規制措置を受けていた。日証金も増担保金徴収措置を解除している。不二精機は精密金型や射出成形の技術を応用した医療機器を製造しており、新型コロナウイルスワクチンの接種が始まれば恩恵を受ける関連銘柄として引き続き物色されている。

<4586> メドレック 211 +15
一時ストップ高。中国で出願中の「マイクロニードルパッチアプリケータ及びそのハウジング」について、同国の国家知識産権局から特許査定の通知があったと発表している。マイクロニードルを確実かつ簡単に皮膚内に挿入するアプリケータ(挿入器具)に関する特許で、有効期間は36年まで。米欧や日本、インド、ブラジルでも権利化を目指す。マイクロニードルは生体分解性樹脂などから成る微小針の集合体。

<7360> オンデック 5200
公開価格(1550円)の2.9倍となる4500円で初値を付けた。29日に上場したが、取引が成立しなかった。会社設立は07年12月28日。主な事業はM&Aに関する仲介、アドバイザリー業務。20年11月期の営業損益予想は前期比9.0%増の1.32億円の黒字。成約件数が前期の19件から24件に拡大し、増益に寄与する見通し。業務提携先である野村證券の紹介案件による成約報酬が全体の2割強を占めると見込む。第3四半期累計の実績は0.32億円の赤字だった。

<1447> ITbookHD 512 +34
大幅に続伸。グループのITbookテクノロジー(東京都港区)が千葉市の「スマートアグリバレー計画」に協力すると発表している。スマートアグリは、ICT技術などを活用して脱属人的な農業を実現する試み。気象環境センシングシステム「みまわり伝書鳩」や施設園芸向け環境制御機「温調みつばち」を提供する。また、高所作業の風速対策や作業員の熱中症対策などのため、みまわり伝書鳩に気象予報機能を追加した。

<4875> メディシノバ 537 +45
大幅に続伸。進行性多発性硬化症の治療を目的としたMN-166(イブジラスト)とインターフェロン-βの併用療法に関する特許出願で、米国特許商標庁から承認通知を受領したと発表している。進行性多発性硬化症によるネガティブな影響の緩和や治療、MN-166とインターフェロン-βをそれぞれ別の投与法で進行性多発性硬化症の進行を遅らせる内容などをカバーする。今回の特許は少なくとも39年10月まで有効という。 <ST>
情報提供元: FISCO
記事名:「 新興市場銘柄ダイジェスト:メディシノバは大幅に続伸、ウィルソンLWがストップ安