■今後の見通し

3. 目標とする経営指標と成長戦略
アドバンスクリエイト<8798>は目標とする経営指標として、ROE20%以上(2020年9月期実績13.7%)、売上高経常利益率20%以上(同10.4%)、自己資本比率80%以上(同54.4%)を掲げており、現状からさらに収益性並びに資本効率の向上を進めていく方針となっている。このうち、売上高経常利益率については、前述した付加価値の高いASP事業やメディア事業、メディアレップ事業を伸ばしていくことで、全体を引き上げていくことになる。

中期的な事業戦略としては、圧倒的な集客力を持つ保険選びサイト「保険市場」を基盤とした保険代理店事業に加えて、メディア事業、メディアレップ事業やASP事業を育成し、保険に関するあらゆる収益機会にアプローチすることで収益ポートフォリオの拡充を図り、保険会社や保険代理店と「競争」するのではなく「共生」することで成長を目指していく考えだ。

マーケティング戦略においてはOMO戦略を推進していく。Onlineでは顧客の利便性を追求し、Offline(コンサルティングプラザ)では最高の感動体験を提供することで、顧客の更なる拡大を図っていく。また、ソフトウェアファーストを経営の基本戦略とすることで、インシュアテックカンパニーとして業界の一歩先を進み、「人とテクノロジーを深化させ進化する会社」として成長を目指していく。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)

<EY>
情報提供元: FISCO
記事名:「 アドバンクリエ Research Memo(10):OMO戦略推進とソフトウェアファーストの経営戦略で持続的な成長目指す