新晃工業<6458>は30日、空間除菌、東洋熱工業、NSFエンゲージメントと共に、食品添加物、殺菌料メーカーである本部三慶と、Zeppホールネットワークの協力のもと大空間向け除菌システムの実証実験を「Zepp Haneda(Tokyo)」で実施したと発表。

新型コロナウイルス感染が再拡大する中、ホールや劇場、商業施設やオフィスビルなどの大空間における感染対策としては換気が有効とされているが、換気に加えてさらなる感染の予防策に対するニーズが高まっている。今回、4社は大空間における安全・安心な室内環境の提供を目指し、新たに除菌システムを開発。

3,000人規模のコンサートホールZepp Hanedaで2020年9月より実証実験を複数回にわたって実施し、有効性を確認した。本実証実験では、三慶が製造特許を有する「クロラス酸水」(亜塩素酸水)を採用。本システムは、空間除菌が開発した専用の噴霧ユニットによってクロラス酸水の微細なミストを生成。独自の特許技術によって一般的な加湿器では難しい0.3~0.5μmの粒子径を実現、空気中で落下しにくく拡散するため、空間で長く滞留することができる。このミストを既存の空調設備を介して空間に行き渡らせることで、大空間の空気中に浮遊する細菌やウイルスなどの除菌を行うもの。

4社は今後も共同でZepp Hanedaなどにおいて実証実験を継続して最適化の考察などを行い、ホールや劇場、オフィス、工場などの大空間における空気感染予防対策として、本システムの製品化を目指す。





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情報提供元: FISCO
記事名:「 新晃工業---大空間向け除菌システムの実証実験をZepp Hanedaで実施