ナノキャリア<4571>は26日、頭頸部がんを対象にNC-6004と免疫チェックポイント阻害剤であるキイトルーダとの併用療法における良好な成績を32nd EORTC-NCI-AACR SYMPOSIUMで発表したと報告した。

本試験の有効性として、奏効率は25%であり、無増悪生存期間中央値について、推奨用量である135 mg/m2症例では5.2か月であった。今回の結果は、公表されている、キイトルーダの第3相試験(Keynote-040)で認められた奏効率14.6%、無増悪生存期間中央値2.1か月よりも良好な結果を示した。

同社は、この結果を踏まえ、第2b相で予定しているキイトルーダ群との比較試験に期待を寄せている。同社では、第2b相の開始に向けた準備を急ぎ進めており、年内の患者リクルートを見込んでいる。本試験における成果は、がん治療領域で主流となった免疫チェックポイント阻害剤と相乗効果が見込めるNC-6004の製剤価値を向上させるとして、今後のライセンス活動も期待される。




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情報提供元: FISCO
記事名:「 ナノキャリア---NC-6004のキイトルーダ併用第2a相パートにおけるポジティブデータを学会で発表