<1447> ITbookHD 810 -102
急落。東証が28日から信用取引に関する規制措置を強化し、新規の売付及び買付に係る委託保証金率を50%以上(うち現金20%以上)としたことが嫌気され、売り優勢となっている。日証金も貸借担保金率を50%(うち現金20%以上)とする増担保金徴収措置を実施した。ITbook HD株は前営業日の25日に上場来高値(1060円)を付けており、利益確定売りも出ているようだ。

<6628> オンキヨー 26 -10
急落で年初来安値。20年3月期に33.55億円の債務超過となり、上場廃止に係る猶予期間入り銘柄になったと発表している。猶予期間は4月1日から21年3月31日まで。業績が改善できていないことに加え、株価下落で資金調達が計画を下回ったことなどが響き、同期の純損益は98.80億円の赤字となっていた。21年3月期第1四半期(20年4-6月)の営業損益はAV事業などの低調が続き、12.74億円の赤字(前年同期13.77億円の赤字)で着地した。

<6864> エヌエフ回路 2232 +228
急伸。18年10月15日に発行した第2回新株予約権のうち、784個(交付株数7万8400株)の大量行使があったと発表している。発行総数に対する割合は10.59%で、未行使の新株予約権は1647個。大量行使で株式価値の希薄化懸念が後退するとの期待から買いが入っている。同社株が200日移動平均線を大幅に上回り、株価水準が切り上がったとの見方も先高観につながっているようだ。

<4380> Mマート 1130 -26
朝高後、後場にマイナス転換。25日に投資に関する説明会を開催し、今後の成長戦略の一環として個人・家庭向け市場「C-joy」を近日中にオープンさせると発表して買い材料視されている。同説明会の資料によると、日本最大級の卸サイトがつくる個人向けサイトであり、家庭用卸として安価で商品を提供できるとしている。また、基本的に3000円以上の注文で送料が無料になるという。巣ごもり需要を取り込めるとの期待から買いが入っているようだ。

<5284> ヤマウ 495 +15
大幅に続伸。21年3月期第2四半期累計(20年4-9月)の営業損益を従来予想の5.60億円の赤字から1.70億円の赤字(前年同期実績2.40億円の赤字)に上方修正している。コンクリート製品製造・販売事業で製品出荷が当初の想定より前倒しで推移しているため。通期予想(前期比15.9%減の9.60億円の黒字)は、新型コロナウイルスの影響など先行きが不透明であるとして据え置いた。

<7082> ジモティー 3460 +40
大幅に続伸。東証が28日から信用取引規制を解除し、買い材料視されている。ジモティー株は前営業日まで、信用取引による新規の売付及び買付に係る委託保証金率を50%以上(うち現金20%以上)とする規制措置を受けていた。日証金も増担保金徴収措置を解除している。ジモティー株は15日に上場来高値(3980円)を記録してからは軟調に推移しており、押し目買いも入っているとみられる。

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情報提供元: FISCO
記事名:「 新興市場銘柄ダイジェスト:オンキヨーは急落で年初来安値、エヌエフ回路が急伸