3. 2020年12月期の業績見通し 同社では2020年12月期業績について期初予想を修正し、営業収益78,511百万円、営業利益1,731百万円、親会社の所有者に帰属する当期損失1,531百万円を見込んでいる。新型コロナウイルス感染症拡大の影響や不動産事業の売却に伴い営業収益は期初予想から大きく減少するものの、営業利益は期初予想をやや上回る見通しだ。同感染症の影響については、東南アジア、特にインドネシアでは大規模な社会活動制限に伴い営業活動が停滞しているものの、韓国や日本では大きな業績リスクは顕在化していない。以上から、日本金融事業は2,930百万円、韓国及びモンゴル金融事業では5,835百万円と、引き続き安定的な利益を見込む。他方、東南アジア金融事業では、2019年8月より傘下に収めたカンボジアの優良銀行JTrust Royal Bank Plc.(以下、JTRB)の利益が1年間フルに貢献するものの、損失幅は3,423百万円との見通しを据え置いている。同社では、今後も各事業のモニタリングを行い、必要に応じて業績予想の見直しを行う考えだ。なお、配当については前期並みの年間1円を予定している。