3. サービス企画・開発・運用力 「サービス企画・開発・運用力」とは、新しい着想で実現した製品をパッケージサービスとして汎用化する企画力と、サービスを顧客のニーズに合致した機能、価格、サービスモデルを設計、開発、運用を行う能力である。2019年3月期にリリースされた戦略商品「OPTiM AI Camera」及び派生サービスがその事例である。「AI・IoTを活用したいが、導入に当たってのデータ蓄積や機器一式の購入が大変」という声に応えて、既に学習を終えたAIを手軽に導入できるサブスクリプションビジネスが生まれた。「OPTiM AI Camera」は小売、鉄道・交通機関、医療機関、飲食、空港、製造、オフィスビル、公共施設、銀行、学校、集合住宅・マンション等の業種別に300種類を超える学習済モデル適用メニューを備えており、セキュリティ、マーケティング、業務効率などを効率的に行うことができるパッケージサービスである。学習期間が必要ないので、顧客にとって時間とコストが大幅に節約できる。2020年1月には、より手軽に導入できる「OPTiM AI Camera Mobile」をリリースした。スマートフォンやタブレット端末に専用アプリをインストールして設置するだけで、設置場所の映像を解析できる。端末のカメラで撮影して解析を行うため、監視カメラや解析用端末などの外部機器を一切必要としない点が画期的だ。小売店や飲食店などの顧客属性分析(年代・性別)、人数分析などが行え、月額1,950円という価格も魅力となる。2020年6月にはwithコロナ対応「OPTiM AI Camera」も登場していることからも、新たなパッケージサービスを次々と創造できるのが同社の強みであると言える。