Building IoTでは、ビル向けに「ビル最適化運用」、「エネルギー管理サービス」、「遠隔保守サービス」といったアプリケーションやサービスを提供する方針である。「ビル最適化運用」では、ビルのエネルギー需要予測とデマンドレスポンス信号に応じて、熱源空調設備及び電気設備(太陽光発電+蓄電池)の最適運用を図る。「エネルギー管理サービス」では、ビルの室内環境及び電気、ガスなどのエネルギー消費の見える化によって、データ分析に基づいた省エネ化サービスを提供する。「遠隔保守サービス」では、管理員が常駐しない中小規模ビル向けに、点検業務の自動化などビル設備の遠隔保守サービスを提供する。これらの結果、例えば、天気予報と過去の運用実績データ(ビッグデータ)から、人工知能がビルの冷暖房などに必要なエネルギー量を予測し、熱源設備や蓄電池設備などの運転計画を作成できるようになる。また、インターネットを通じて、モニタリング中のデータやグラフ、分析資料の確認や、担当者のモバイル端末からビル設備の運用が可能となる。