3. 今後の見通し 2020年12月期の連結業績は決算期の変更に伴い9ヶ月間の決算になる。売上高10,092百万円(前期比28.0%減)、営業利益1,127百万円(同28.8%減)、経常利益1,556百万円(同28.6%減)、親会社株主に帰属する当期純利益1,082百万円(同22.3%減)と減収減益予想となるが、前期9ヶ月(2019年4月−12月)と比較すると売上高は2.1%減となる見込みだ。これは、ビジネスモデルの変革を行う過渡期であるためである。同社は従来のシステム・ハード・サポートの三位一体販売からシステム重視の販売にシフトし、完全ストック型ビジネスへの切り替えを行っている。戦略としては、新製品「MAPsシリーズ」による新規顧客開拓及び他社リプレイスの促進が基本となるが、対面営業が制限されるなか、マーケティング戦略を駆使して取り組む方針だ。開発に関しては、リリース済みの「MAPs for CLINIC」「MAPs for PHARMACY」の機能拡張による製品競争力の強化、介護/福祉システム「MAPs for NURSING CARE」の年内のリリースなどが重点となるだろう。弊社では、新型コロナウイルスの同社業績への影響は軽微であり、課金売上などストック型の構成比が高いビジネスモデルのため、例年通り期初予想をしっかり超えてくると考えている。