a) 顧客業界とサービス内容 「特許分野」の顧客は特許事務所や企業の知的財産関連部署であり、主に特許出願用の明細書など特許関連文書の翻訳サービスを提供する。近年、特許事務所からの受注に加え、企業知財関連部署の売上比率が伸びており、約4割を占めるまでになった。業種としては電機、機械、化学、製薬やバイオなどの大手メーカーが中心である。
c) セグメント別業績推移 翻訳事業全体では2020年3月期の売上高は8,112百万円(前期比4.6%減)、営業利益は686百万円(同12.4%減)と減収減益。特許分野では主要顧客である特許事務所からの受注が好調に推移したのに加え、企業の知的財関連部署との取引も順調で過去5年間は増加トレンドが続く。医薬分野では国内外の製薬会社からの安定した受注により過去成長が続いてきたが、2020年3月期は査察案件がなかったことなどが影響し小休止。工業・ローカライゼーション分野では、2019年3月期にメディア総合研究所が連結対象に加わったことにより増加したものの2020年3月期は自動車関連、電機、電子部品業界からの受注が停滞した。金融・法務分野では、企業の管理系部署との取引の低調が影響した。