■インタースペース<2122>の業績動向

3. 財務状況と経営指標
2020年9月期第2四半期末の総資産は前期末比285百万円増加の9,377百万円となった。主な増減要因を見ると、流動資産では現金及び預金が365百万円減少した一方で、第2四半期末にかけて売上高が増加したこともあり売上債権が739百万円増加した。また、固定資産ではソフトウェア投資を主因として無形固定資産が24百万円増加した一方で、有形固定資産が27百万円、繰延税金資産が41百万円それぞれ減少した。

負債合計は前期末比240百万円増加の4,348百万円となった。流動負債で未払法人税等が128百万円減少し、買掛金が490百万円増加した。また、純資産は同45百万円増加の5,028百万円となった。親会社株主に帰属する四半期純利益159百万円の計上と、配当金の支出115百万円により、利益剰余金が44百万円増加したことによる。

経営指標を見ると、自己資本比率が前期末の54.8%から53.6%と若干低下したが、無借金経営で40億円を上回る現預金があり、財務の健全性は高いと判断される。なお、2020年4月にユナイトプロジェクトの全株式を取得したが、今後も良いM&A案件があれば検討を進めていく考えで、投資額としては数億円程度と手元キャッシュで賄える範囲での投資を考えている。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)




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情報提供元: FISCO
記事名:「 Iスペース Research Memo(4):財務内容は健全性を維持、M&Aは手元キャッシュの範囲内で検討を続ける