ホットリンク<3680>は15日、2020年12月期第1四半期(20年1月-3月)連結決算(IFRS)を発表した。売上高が前年同期比11.9%増の9.44億円、営業損失が1.12億円(前年同期は1.47億円の損失)、税引前損失が1.26億円(同1.44億円の損失)、親会社の所有者に帰属する四半期損失が0.59億円(同1.17億円の損失)となった。

SNSマーケティング支援事業の売上高は前年同期比42.8%増の3.10億円となった。これは、SNSの分析ツールである「クチコミ@係長」シリーズが前年同期比で減少したが、SNS広告・コンサルティングにおいては継続して好調だったことによるもの。当第1四半期のSNSマーケティング支援の売上は、新型コロナウイルス感染症による大きな影響はなかったものとしている。SNS分析ツールの前年比減少の主な要因は、営業人員をSNS広告・コンサルティングに集中したことによるものとしている。SNS広告・コンサルティングは、イベント関連など一部の業種で案件の延期やキャンセルなどがあるものの、外出自粛が続く中でSNSマーケティングの重要性は高まっており、新規案件も増え前年に引き続き順調に実績を積み上げている。

DaaS事業は、米国子会社Effyis, Inc.のSNSデータアクセス権の販売は安定した売上を維持しており、売上高は同0.1%減の4.32億円となった。Effyis, Inc.は、世界中のソーシャル・ビッグデータを保有するメディアとの間で良好な関係を維持しており、安定したデータ提供や新規メディアからのデータアクセス権の契約を順調に獲得している。

クロスバウンド事業の売上高は同4.0%増の2.01億円となった。主にソーシャル・ビッグデータを活用したクロスバウンドの消費行動を分析するレポーティングとプロモーション支援、越境ECサービスから成り立っている。当第1四半期は、新型コロナウイルス感染症の影響により中国はいち早く移動制限が実施され、物流、企業活動への影響が見られた。

2020年12月期通期の連結業績予想については、中国市場を対象とするクロスバウンドサービスが含まれており、今般の新型コロナウイルス感染症が事業活動及び経営成績に与える影響を現時点では見通すことが難しいことから、業績見通しについて合理的な数値の算出が困難であると判断し、連結業績予想の開示を見合わせている。




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情報提供元: FISCO
記事名:「 ホットリンク---1Qは2ケタ増収、SNSマーケティング支援事業の売上高が大幅増