アクセスグループ・ホールディングス<7042>は14日、2019年9月期第2四半期(19年10月-20年3月)連結決算を発表した。売上高が前年同期比12.5%減の19.43億円、営業損失が0.75億円(前年同期は0.25億円の利益)、経常損失が0.83億円(同0.10億円の利益)、親会社株主に帰属する四半期純損失が1.08億円(同0.49億円の損失)となった。

プロモーション事業の売上高は前年同期比19.2%減の7.47億円、セグメント利益は0.02億円(前年同期は0.31億円の損失)となった。売上高は、当期からキャンペーン景品の取扱方法を変更していることに加え、郵送物取扱い案件の減少により郵送料売上が減ったことに起因しており、これを要因とした損益面への影響は軽微となっている。感染拡大に伴い、3月計上予定だったフォーラム利用案件の一部に延期やキャンセルがあったが、第2四半期連結累計期間は感染拡大による業績への影響は限定的な範囲に留まった。

採用広報事業の売上高は前年同期比4.5%減の9.83億円、セグメント利益は同55.8%減の0.61億円となった。2021年3月卒業予定学生における採用広報解禁前の活動が想定以上に早期化したほか、感染拡大に伴い、企業独自の会社説明会や大学主催の就活イベントが軒並み中止となり、業績に影響を与えた。連合企画のうち、主に感染拡大前に開催したテーマ型採用マッチング企画、キャリア研究企画は堅調に推移した。一方、その他の連合企画については、一層の早期化や感染拡大を背景に販売が伸びず、前年同期及び想定を下回った。個別案件は、感染拡大に伴い、3月計上予定だった一部案件のキャンセルが発生し、特に利益面に大きく影響を及ぼした。なお、個別案件は感染拡大前は全般的に好調に推移し、当第2四半期連結累計期間においても、売上面については前年同期を上回った。

学校広報事業の売上高は前年同期比19.7%減の2.13億円、セグメント損失は1.51億円(前期は1.43億円の損失)となった。売上は前年同期及び想定に未達となったものの、損益面では前期並みの水準となり、ほぼ想定通り推移した。連合企画は、前期に実施した一部の企画を当期は実施しなかったことから、売上面で前期を下回った。一方、利益面では、Webサイト「アクセス進学」や外国人留学生分野の企画が堅調に推移したことで、想定通りとなった。個別案件は、想定していた一部の案件が受注に至らなかったことや、感染拡大に伴い一部案件が第3四半期以降に納期が変更となり、売上面では前年同期及び想定を下回った。

2020年9月期通期の連結業績予想については、新型コロナウイルスの世界的な感染拡大とそれに伴う緊急事態宣言により、自社グループにプラス・マイナス両面の影響が生じており、現時点で通期業績への影響度合いを合理的に算定できない状況にあるため、2019年11月13日公表の連結業績予想を一旦取り下げ、未定とした。今後、合理的に算定可能となった段階で、速やかに公表するとしている。





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情報提供元: FISCO
記事名:「 アクセスグループ・ホールディングス---2Qは売上高が19.43億円、プロモーション事業が堅調に推移