■業績動向

1. 2020年7月期第2四半期累計業績の概要
はてな<3930>の2020年7月期第2四半期累計業績は、売上高で前年同期比0.6%減の1,248百万円、営業利益で同43.9%減の146百万円、経常利益で同42.0%減の150百万円、四半期純利益で同42.6%減の102百万円と減収減益となったものの、通期計画に対する進捗率は売上高で44.9%、営業利益で51.0%とおおむね計画どおりの進捗となった。

売上高については、コンテンツマーケティングサービスやテクノロジーソリューションサービスが顧客数の拡大により増収となったものの、コンテンツプラットフォームサービスの落ち込みにより微減となった。一方、事業費用は前年同期比10.8%増の1,102百万円となった。中長期的なサービス拡張と事業創出のため、サービス開発要員を中心に人員を積極採用(上期は11名)したことにより、人件費が前年同期比8.1%増の584百万円となったほか、DC利用料が同11.6%増の228百万円、オフィス増床に伴う賃借料の増加等を主因にその他費用が同15.7%増の289百万円となった。DC利用料の増加については、サービスの安全性向上に向けた費用増※も含まれている。

※コンテンツプラットフォームサービスにおいて、2019年7月期下期から一部のアドネットワーク事業者と一時接続ができなくなったことを受け、サービスの安全性を担保する体制を整備するため、利用規約に違反する可能性のある投稿をシステム的にスクリーニングするツールを新たに導入した。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)




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情報提供元: FISCO
記事名:「 はてな Research Memo(2):2020年7月期第2四半期累計業績は減収減益となるも、ほぼ会社計画どおりに進捗